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2023.10.10
第38回「唐入り」感想

家康と秀吉の対峙・・痺れた!
大政所さまが言っていた「秀吉が本当に欲しかったもの」って何だったのかな。
そんな気持ちで見ていた今回。

戦局の真実を知らぬまま自ら渡海しようとしていた秀吉。
それを言葉だけではなく、本当に豊臣の臣下として命をかけて止めに行く殿。
ここグッと来た!
「間違ったら止めると言っただろう!」と三成に言うだけでなく、止めるということはこういうことと自分が本当にやって示したところ!
しかも本当の命懸け・・!
これ三成から父と慕われちゃうの間違いない。
え?三成は後に家康相手に天下分け目の大戦を起こすって??
そんなわけないでしょーと言いたくなるような2人の今の関係が好きです。
気が合いそう、というだけでなく、徳川家中で育てたい気もする♡笑
家康配下に三成がいたら、江戸の街を作るのや法整備に力を発揮し、東京に治部という地名ができてたり・・なんて想像もできちゃうくらい今の2人は馬が合ってますよね。

ちなみにこの家康と三成、二人とも秀吉の唐入りに実は難色を示していた、というのが最新研究です。
昔は三成は推進派って言われてましたよね。
ますます徳川に欲しい人材だわ・・
どんなボタンの掛け違いで関ヶ原の戦いが起きるのか、今後の展開に期待です。

「目を覚ませ。惨めぞ、猿!」
秀吉をこう呼んだとき、信長さまが頭をよぎったのは私だけではないはず。
家康が秀吉に面と向かって「猿」って呼んだことあったっけ?
なかった気がするのです。
かつて信長に「猿」と呼ばれていたときの自分を取り戻せ!
こう家康は言いたかったってことですよね。
「過去の底知れぬ秀吉」を取り戻せ、これを言えるのは家康ただ一人。
先週今週と出演者の老けメイクが一段と進み、寂しさを感じていたのですが、これを言えるのは長い年月を知り、味方として共に戦ったことも敵として戦ったこともある家康のみ。
天下の覇者である秀吉だけど、家族としても家臣としても大事な弟に先立たれ、やっとできた我が子も亡くし、実母にも理解されず、心から命をかけ守ってくれる家臣もわずか、叱ってくれるのは糟糠の妻のみ。
こんな圧倒的孤独の中、今こんな言葉をかけてくれる人がいたのか、と。
冒頭に書きましたが、大政所さまが言っていた「秀吉が本当に欲しかったもの」とは、「信頼できる仲間」だったのかな。
織田家中は仲間ではなく競争相手でしたもんね。
正気に戻った秀吉でしたが、茶々懐妊でまた狂気の顔に。
こう見ると、茶々って本当に引っ掻き回してるんだなー
そしてあの予告・・!
死す、ではなく、くたばるという言い回しは、茶々目線?でも秀吉にピッタリ!と感じてしまいました。
次回「太閤、くたばる」楽しみです!

肥前名護屋城。
絶対行きたい城跡のひとつです。
いつか行ってみたいです。

2023.10.03
第37回「さらば三河家臣団」感想

忠世にぃ・・涙
秀吉から関東への国替えを命じられ、一人ひとりのフラッシュバックシーンもあり、卒業式のような三河家臣団の別れ。
涙した方も多かったのでは。
主君とは認めぬ!とブチギレ平八郎、ボロボロの手作り具足を着ていた小平太、殿を殺しにきた万千代・・
みんな10万石の城持ち大名に!
最近の皆の堂々たる佇まいに忘れていましたが、この徳川家臣団、ひとつ間違えればすぐに滅びてしまうような小さなものだったんですよね。
「我らは生き延びたんじゃ。信じられるか。今川、武田も滅び、織田も力を失った乱世を、我らは生き延びたんじゃぞ」
この平八郎のセリフに、
「そうだった・・生き延びたのは当たり前じゃない。ここまで殿を中心としてまとまれていたのは、”殿と生き延びる”という強い気持ちが全員の芯としてしっかりあったからなんだ」と改めて気づきました。

このくらい大きな家になり重臣それぞれが力を持ってくると、有力家臣が主家を乗っ取ったり、離反したり、いろいろ出てくるものです。(石川数正出奔のようなことが多数)
それを、昔からの関係がほぼ変わらず、こうして皆揃って殿の前にいるというのが本当にすごい。
さすが鉄の結束といわれた徳川家臣団です。
酒井忠次はすでに隠居したのね・・ここにいないのが寂しいですね。
殿の隣りにいるのが数正と忠次ではなく、正信と阿茶局でした。
変わらない家臣たちの中で、こういった人の移り変わりは印象深く、時が過ぎたのを感じますね。

「江戸に町をつくらせ財を失わせ、ついでに、徳川の強みである家中をバラバラにして、つながりを断~つ」
こう正信は言っていて、私もそう授業で習いましたが、最新研究ではこの国替えは、家康の関東~東北大名との関係性と実績、関東の以北の不安定さを支えるという意味で、自然な流れだったようですね。
徳川重臣の配置も今回の内容のように秀吉が指定したそうで、上野国に複数人並んでるのを見ると、北への睨みという意味合いが強く感じます。
それにしても新たな街づくりをしている殿が楽しそうで、そういえば幼い頃からウサギ作ったり細かいこと好きだったなと思い出しほっこりしました。
子供時代や若い頃ははこうだったなと、昔と重ねる時間が多くなったのは、大河ドラマも終盤に近づいているということ。
先を見たい気持ちはもちろんですが、残り少ない気配を感じて毎年この時期は少し寂しくなります。
大河ドラマあるあるかな?!

ただ北条氏政の瀬名関連のセリフにはさすがに違和感・・涙
そしてそれを「時代が変わった」と言ってしまう殿にも違和感。。
瀬名の理想郷構想を夢見たのであれば、もっと早く秀吉に臣従すべきだったのでは?
戦のない世を作るために殿は秀吉に臣従したのだから、氏政にもそう説得してほしかった。
沼田評定を破ったのは北条なんだから、「なぜ籠城したのか?」の問の答えは、別であって欲しかったな(><)

小田原城

2023.09.25
第36回「於愛日記」感想

於愛さま、旭、千代、稲・・
今回は戦国を生きる女性たちの物語。
いつも太陽のような笑顔で殿を、徳川家を支えている於愛も、深い傷を抱えた人でした。
殿を愛してはいないけれど、敬い支えようと思っている。
「お役目」というワードが印象的だったのですが、これぞ身分ある戦国の女の生きる道なのですね。

「救われたのは私の方」と殿に伝えた於愛。
いつの間にか作り笑いをしなくてよくなっていた・・慕い慕われる者あることがどれほど幸せなことか。
「殿はお慕いする方ではない」と自分に言い聞かせていた於愛も、鳥居元忠(彦)と千代を通して、殿の大切さに改めて気づいたんでしょうね。
亡くなった前夫への想いから、自分を開放してあげられたのかな。
徳川家中ではタブーであろう、瀬名・信康という名をあげ、思い出話を聞く。
これができるのは、いつも殿に寄り添い、心の支えとなってきた於愛だからこそ。
大笑いしながら話す殿を見て、時間が解決したのもあるけれど、殿もきっと誰かに聞いてほしかったんじゃないかなと思いました。
すべてが悲しい思い出じゃなく、楽しいときはたくさんあって、ましてや殿と瀬名は幼馴染。
年を取ると、幼い頃の思い出は尊いものです。
於愛だからできるお役目をしっかり務め、自分の心も開放し、天へ旅立ったのですね。
私たち視聴者もいつもその笑顔に救われていました。
広瀬アリスさんありがとうございました!

真田家へ嫁ぐ覚悟を決めた稲。
「真田家、我が戦場として申し分なし!」
(ほぼ)敵地へお役目として嫁ぐ戦国女性として、素晴らしいセリフでした!
そして、娘を嫁に出したくなくて泣いちゃう戦国最強の男・本多平八郎忠勝。
かわいいっ!
いい父娘だなぁ・・シミジミ
本多忠勝、娘が心配で何度も上田に遊びに行っちゃいます笑
史実ですwww

「どうする家康」に出てくる女性はみんな強くて、信念をしっかり持っているかっこいい女性ばかりと感じていたのですが、最後にとてつもない怪物が出てきた・・!
茶々!!!!
お市の方役に続き、一人二役として娘の茶々も演じられる北川景子さん。
お市と似てる・・けれど全然違う!!
服装やメイクが違うのもありますが、そうではなく、内面から出る欲望の強さと言いますが、おどろおどろしい感じが激しく出てる・・!
家康だけでなく、秀吉も恨んでいる目。
すべてを見下しているような目は、織田家の誇り高き血がそうさせるのでしょうか。
信長譲りのこの狂気を孕んだ天真爛漫さが、家康の「理想の世界」に最後に立ちはだかるんですね。
これは大阪城の女城主だわ。
終盤に向けてぐぐっと期待が高まりました!
茶々様、やっちゃって・・!!!♡♡♡

大阪城

2023.09.19
第35回「欲望の怪物」感想

秀吉の虚ろな目・・感情がないような、曇った目。
実母でさえ政治の道具とし、「戦はなくならない」と日ノ本一統の最中に外国の領土に目を向ける。
「秀吉怖い」とムロツヨシさんの怪演が話題ですが、この秀吉の狂気は欲望だけなのかな?

今回の副題は【欲望の怪物】ですが、私には秀吉がただ欲望だけで動いてるようには見えないんですよね。
それは秀吉のセリフにあった
「戦がなくなったら、武士共をどうやって食わしていく。民もじゃ。民をまっとまっと豊かにしてやらにゃいかん。」というところ。
これは人質に出されてても、食べるのに困ったことのない支配者階級の坊っちゃん家康には出てこない発想だと思うんです。
戦がないと民(平時は百姓、戦が起きると雑兵として稼ぐ民)が困るというのは当時の百姓の常識で、戦はイヤという感覚はあるでしょうが、ないと稼ぐ術がなくなってしまうので、実際困ってしまうんですよね。
「日ノ下を一統一したとて、この世から戦がなくなることは、ねえ。」
このセリフは、民のことを思ってのセリフなのか、自分の欲望のためなのかは分かりませんが、私には前者のように感じています。

「おなごがキレイな着物着て、甘いもの食べて笑ってるのが幸せ」と前に秀吉が言っていました。
この時は、秀吉は女性を道具としてしか見ていないんだなと呆れました。
でも、この【幸せのイメージ】を逆にしてみると、
「おなごが貧しく朝から晩まで働き、でも食べるものも着るものもなく、悲しくつらい思いをしている」。
・・これは10歳で家を出るまでの秀吉の体験なのかな?
自分の家の母や姉の姿だったり、周りの村民の姿だったり。
秀吉の価値観の根底は幼少期にあるのではないでしょうか。
こういった民たちを豊かにしたいという発想は、秀吉だからこそできるものだと思います。
ここが嘘だとは思えない。
これは家康にはできないよ・・
なので、秀吉のサイコパスさは怖いのですが、どうしても嫌いになれないんですよね。
信長も秀吉も家康もアプローチは違うけど、言ってることは皆同じなんです。
「民のため」。

「わしゃ何を産んだんじゃ。とんでもねえ化け物を産んでまったみたいで、おっかねえ」と実母に言われてしまう秀吉ですが、あれだけ人の気持に敏感な秀吉だから、そう思われてることも気づいてるんだろうなぁ・・
寂しい人。。。

そして真田昌幸!
これは家康が最大限に警戒して、九度山に閉じ込めておきたくなるの分かる!笑
「真田丸」で第一次上田合戦がはじまる時、
「徳川の金で建てた城で徳川を向かい撃つ!」と昌幸が言っていましたが、この上田城築城の指揮を取っていたのが色男・大久保忠世。
特に怒ってましたね~~~刀今にも抜きそうだった!
そりゃ怒るよね笑
信州の片田舎の小さな国衆の真田が、大大名の徳川を振り回す構図、何度見ても痛快で面白い!
さすが真田!
真田最高!←え?
御館様バンザイ!←え?
すいません、家康も好きですが、真田が大好きですwww

石田三成も出てきましたね!
愛読書も一緒、鷹狩の趣味も一緒と、最初は仲が良かったというかウマが合ってた2人。
これから先の歴史を知っている私たちから見ると不思議な感じがしましたが、「三成のような部下が欲しかった」と晩年の家康が言ったとか言ってないとか。
学問好きでオタク気質な本来の殿が出てましたね!
いい笑顔だった~!

大河ドラマの最終ビジュアルが公開されましたが見ましたか?
老成の面持ちの家康めちゃくちゃかっこいい!
白ウサギから狸親父へ・・
潤殿の見つめる視線の先は、欣求浄土の未来なのか、それとも怒り?憂い?
素晴らしいポスターをありがとうございます。

ウワサの上田城♡

2023.09.04
第34回「豊臣の花嫁」感想

数正出奔の後のコミカルな回になるのかと思いきや・・
ちょ・・今までで一番良かった!!!!!
ワタシ的神回!!!
書きたい気持ちが溢れて、読み返してみたら、感想が今までで一番長くなってしまいました(^^;)
でも削らず書きます!笑

「天下を取ることを諦めてもよいか」と殿のセリフ・・
ちょ・・こんなの家臣団じゃなくても泣くよ~~~
自分だけで決めるんじゃなくて、自分を天下人にすることが家臣みんなの夢ということを理解してるから。
ずっと昔(にもう感じる)、三河一向一揆との戦いがはじまる回の副題であった「わしの家」(第7回)。
もうね、徳川家臣団はひとつの家なんですよね。
殿と家臣、というより、家族に近い距離感の、もっと密な関係の集団。
家臣に素直に「諦めてもよいか?」と聞ける殿もすごいし、この時点でわたしは涙を堪えていたのですが、そしてここからがすごかった!
みんなが口々に「殿のせいじゃなく数正のせいじゃ!」と泣きながら罵る。
好きじゃなかったけど敬っていた。
これぞ数正の本意!
「ずっと殿のそばに」の真意ですよね。
こんなに愛の溢れる「あほたわけ」があったでしょうか!いや、ない!!
最後の数正の鍋さんへの「あほたわけ」を聞いて、この言葉って愛の言葉だったんだと知りました。
数正のせいで殿は天下は取れないし、戦もできないし、武田流の軍制に変更しなきゃいけなかったし、でも徳川のお家は残るぞ、呪いとなってしまっていた瀬名の思いもちゃんと受け止められたぞ、武田式に軍を変えて結果的に強くなったぞ、数正のせいで!

盟友・酒井忠次が数正の真意を誰よりも理解し、受け取って、みんなに告げたのにもグッときました。
殿もみんなも立派になりましたが、老けメイクをした忠次を見ると一番時が流れたんだなって思うんです。
まだまだ10代だった殿を叱り導いていた数正と忠次。
今川に捕らわれていた瀬名と信康を、命懸けで助けに行ったのは数正でしたね。
不器用な数正の真意、これが史実であったならと願います。
悪女とされていた瀬名、裏切り者とされていた数正、どうする家康での描き方に感動を覚えます。

そしてこちらも書かずにはいられない・・旭姫!
殿と家臣の前ではおどけて道化になり、於大と於愛にはプレゼントをして仲良くなり、夜のお勤めもうまくかわす・・
この手口、完全に秀吉の妹!!!
とても賢く、自分の成すべきことを理解している聡明な女性ですよね。
母が来ると聞いて、自分は役不足で人質追加になると悟ったときの一瞬の絶望。
その思いに気づいている於大と於愛が優しくて嬉しかったし、そして自分もまさに「戦の道具」だった於大様がまさか家康を叱ってくれたり。
数正の一件をとおして、殿に優しい心が戻って、(人質じゃなく)「わしの妻じゃ」と旭姫を思いやる言葉を・・これは泣きます。
婚礼から約3年で病死してしまいますが、家康との仲は良かったとか。
本当のところは分かりませんが、そういった記述が残っているのが救われます。

秀吉の、人質に出す子どもがいないということは、身内を削っていくこと。
こういうことなんですね。
「おなごが綺麗なべべ着て甘いもの食べて笑ってるのが幸せな世」と語っていた秀吉でしたが、今回、おなごを道具としてしか見ていない、数少ない家族でさえも人間扱いしていないことが分かりました。
この秀吉を、同じく天下取りの道具としてしか見ていない茶々が操っていく・・
どういう晩年の描き方になるのか今から怖いです。

今回は於愛の方が大活躍でしたが、瀬名の目指した”戦のない世”、「他の人が作るならそれでもよいのでは」と、かなりすごいことを言わせたと驚きました!
築山事件後からの殿のすべてを否定することだから!
でも、そうなんですよね。
戦のない世を目指しているはずの殿が、徳川との和平を求める秀吉に対して、何度も何年でも戦を仕掛けたい、という構図だったから。
瀬名は家康に「天下人になれ」と言ったわけではなく、瀬名の理想を実現するためにはと、家康が自分で自分に強い暗示をかけ、瀬名の思いが呪いのように重く凝り固まってしまっていたんですよね。
亡くなった人の思いを継いだ生きている自分、乗り越えるためにもこういう強い自己暗示が必要だったのはとても分かります。
忠勝も康政も瀬名の自刀を目の前で見てしまっているから、殿を天下人に!とより強く願ってしまっている。
冷静にフラットに物事を見ることができていたのは数正であり、於愛であり、瀬名の思いを深いところで理解していた2人がいて良かった。
家康を呪縛から解き放ってくれて良かった。

弱くて泣き虫→優しい→柔軟に変わった殿。
ここから老獪さがプラスされていくのね。
次回、石田三成登場で、一気に教科書の歴史に近づいた感が!
秋のどうする家康も楽しみです!

2023.08.28
第33回「裏切り者」感想

まずこの副題・・
「裏切り者」って、裏切り者じゃないよねぇぇぇぇ泣
数正だけじゃなく、誰か他の家臣も大阪行ってごらんよ!
せめて正信くらい一緒に行けばよかったのに・・と、タラレバを言いたくなるくらい切ない回でした。

数正出奔の理由ははっきりとは分からず、いくつかあると言われていますが、今回はそのすべてを入れたのかな。
・秀吉ヘッドハンティング説
・徳川家中での孤立説
・スパイ説
など他にも諸説ありですが、ドラマでも数正が秀吉を評価し、また秀吉も数正を評価してましたよね。
秀吉の元、天下が着々と定まっていき、大阪の繁栄をその目で見ていた数正には、家康にはまだ早いと感じたのでしょうか。
家中での孤立説も、血気盛んな四天王(忠次除く)たちとの対比でよく分かりましたし、「国なんてなくなるかもしれん」と忠次との会話・・こちら切なかったです。
「お主には見えてるもんがあるんじゃろ?」と忠次はさすが理解していましたね。
他の家臣たちよりずっと先を見ていた数正。
史実としても調略されたとは個人的には思っていないのですが、組織の実質No.2が引き抜かれるという驚愕の出来事に、当事者たちはどれだけ驚き、怒り、嘆き悲しみ、理由を探したのでしょうね。

「もう一戦やるきゃ?」
小牧長久手の戦いでは徳川が勝った。
でも、もうこの時点で秀吉は関白になり、もう一戦でも何戦でもできる秀吉と、やればやるほどすり減っていく家康。
ここの間たったの1年半。
ちょ・・秀吉のコミュ力外交力モンスターっぷり大発揮してます。
そう、秀吉のすさまじいところは、よく「人たらし」と表現されますが、この「外交力」。
徳川家の外交を一手に引き受けていた石川数正から見て、この秀吉の外交力は”怪物”との表現がピッタリなのでしょう。
家康と秀吉との全面対決を避けさせるための出奔。
私はそう感じました。

殿と数正の最後の会話、数正の殿を想う心が伝わって、、、でも結末を知っているからこそ泣きそうになりました。
家康が言う「そなたがいれば、そなたがいなければできぬ」・・自分がいなければ戦にはならない。
数正はそう解釈したのかな。。
ここの松重さんの表情や所作!
名演技すぎて見入ってしまいました。
そして出奔・・
暗い部屋で、鍋さんが数正に微笑むも本当に僅かで、不安な心情が読み取れました。
数正の家族も家臣もつらいよね・・
衝撃の出奔という形になったけれど、本当の意味で家康を守ったんじゃないかな。
すべては徳川のため。
どうか殿がこの数正の真意に気づいていますように・・!

数正が築城(改築)した国宝・松本城。

2023.08.21
第32回「小牧長久手の激闘」感想

最初から最後までほぼ戦場でのシーンでしたね!
金ケ崎は戦闘シーンなし、姉川では殿の「裏切りたい!」がメイン、三方原は本多叔父上・夏目殿、長篠は遠目から鉄砲攻撃を見る、だったので、ここまでしっかり戦の戦術や個人の動きを見せてくれたのが「どうする家康」では初めてな気がします。
家康サイドは四天王の大活躍!そして次回の衝撃へと続く石川数正の憂慮・・
秀吉サイドは武将同士のマウンティング、秀吉子飼いの武将たちも本格参戦でどちら陣営も見応えありました。

「た、武田軍だー!」とその見た目だけで敵を震え上がらせることができる赤備え軍団を率いた「井伊の赤鬼」井伊直政。
重装備で敵陣深くの突撃を好んだことから、いつも傷だらけだったとか。
ついにフル装備になった本多平八郎忠勝!
ゲームから出てきたような装備に、のんべえ叔父上と同じセリフ「ここから先は一歩通さん!」山田裕貴さんの迫力!
蜻蛉斬も登場し、戦場での戦いっぷり素晴らしかったですね。
私、以前展覧会で蜻蛉切を拝見したことがあるのですが、あまりに美しく尖すぎて、思わず息を飲んでしまう緊張感のある槍でした。
忠勝は直政と対照的で、軽装備を好んだとか!(兜の角は軽かったそうです!)
戦場で傷ひとつない、は、傷と思わなければ傷ではない、という忠勝の強靭なハートによって作られた最強の武人イメージなんですね。
今回、このような現代の私たちが知るエピソードがたくさん散りばめられていて面白かったです。
榊原康政と本多忠勝の親友コンビ、お互いを認め合っているの良かったな~!
康政による小牧城の大幅改築、そして抜け道を作り、中入り陣への奇襲成功。
大黒柱・酒井忠次は老体ですがまだまだ元気!
海老すくいならぬ天下すくい☆

家臣たちのそれぞれに見せ場があり、というか、その人に合った戦い方があり、それを家康が見抜き、うまく使いこなしているんですよね。
家康サイドだけでも見応え十分のところ、秀吉サイドの池田恒興と秀吉の確執がしっかり描かれていて、森長可や堀秀政も出てきたし(居ないことにされがち)、うるさいのがいなくなってくれたとの秀吉のセリフがすんなり腹に落ちますね。
堀久、信長時代からもっと見たかった!!

家康&秀吉の心理戦が交錯して,見応えある戦いだったと思います。
あまり大きく取り上げられない小牧・長久手の戦いの経緯が丁寧に描かれて、布陣図から想像するしかないので、こうして大河ドラマとして動く映像で見せてもらえるのが歴史ファンとして嬉しいです。

秀吉との大戦に勝利した殿。
ただ、相手は戦略外交的の最高峰・秀吉。
「我々は弱みにつけ込まれる可能性が高い」と数正に指摘され、やはりまだ甘い部分が残ってるんですよね~
数正出奔は、家康に愛想を尽かしたため、と言われていますが、この数正は忠誠心も厚く、愛想を尽かしたという雰囲気でもないので、どういう理由での出奔になるのかな?
「欲しいのぅ」と言われていたし、秀吉との取引とか?
松重さんの苦悩の表情がとてもとてもいいですよね!

今川義元公に育てられ、織田信長公に鍛えられ、武田信玄公に学んだ家康。
ラインナップが強い~w
きっとここに、豊臣秀吉公に負けないよう力を蓄えた、も後々入るのかな。

小牧城

2023.08.15
第31回「史上最大の決戦」感想

ひげを蓄え、凛々しく落ち着いた戦国武将らしい表情になった殿。
自分の中では決めているけど家臣に意見を聞き、適材適所に人を振り、5カ国を有する大名として貫禄を出し、ちょっと出来過ぎ!?というくらいです笑
声をかけた一人ひとりの長所を生かした声掛けであったなと。
あの弱々しいプリンス姿がもう見られないと思うと少し寂しいので、忠次や数正だけにはたまーにはそんな姿も見せてくれたら人物の幅が広がりそうな気がしますね。
織田信雄を叱った場面、本当に父のような信長さまのようでした!
大河ドラマらしい重厚感のある、見ごたえのある回だったと思います。

今回は「小牧・長久手の戦い」の前夜。
合戦の面白みは、ぶつかるその時より、調略など戦略を練っている事前工作だと個人的に思うんです。
なので、家康が戦術家として優れた部分を発揮したこの小牧・長久手の戦いが、今回のようにしっかり描かれていて嬉しい!!
なんやかんやで終わらせられなくて本当に良かった!
この戦いがあったからこそ、これから天下人へと駆け上がる秀吉の元で家康は虎視眈々と爪を研げたんですよね。
家康と秀吉のこのギリギリの関係性が好きなんです。
でも大地震が来なかったらどうなったか・・こればっかりは天の采配。
私たちの知る今の歴史とはまったく違ったものになっていたんだろうなぁ。。

それにしても、秀吉の底知れない恐ろしさがヒシヒシと伝わりますね。
天下人として傲慢な態度を取っているかと思いきや、ふとした素の瞬間の表情やふるまいが、秀吉の深い闇を感じます。
カリスマ性というか、良くも悪くも目が離せない魅力がある秀吉。
ただのサイコパスではないムロさんの演技が光っていますね!

そして徳川家臣団。
みんな大好き本多平八郎忠勝ですが、殿に差し出したひょうたんは、あののんべい殿の!?
秀吉の千成瓢箪を飲むという意味でもかっこいいシーンでした。
ここが死に場所と出陣した忠次は今回も生き残り、難しい局面を担うことが多い酒井勢がいかに優れているか分かりますね。
まだまだ長生きして、えびすくいを披露してください♡笑
そして近づく数正の出奔・・どう描くのか非常に楽しみにしています。

小牧山からの眺め。

2023.08.07
第30回「新たなる覇者」感想

お市様・・!!涙
この回はお市の方様に尽きるのではないでしょうか!!
凛々しく強く美しい。
けれども、敗軍の将として責めを負うと宣言しているシーンはどこか晴れ晴れとしていて、信長の妹としての重責からやっと解放されるという気持ちもあったんじゃないかな・・
柴田勝家は恋心ではなく、最後の織田家臣として、お市の方について行ったように感じました。
自分の旦那様を「権六!」って呼んじゃうお市様好き♡

そして、織田家の誇りと天下への野心は茶々へ受け継がれ・・
あのムロ秀吉を一瞬で虜にする茶々の演技、、白鳥玉季ちゃんの演技に釘付けでした。
他のドラマでも見ていたので、大きくなったな~と思いましたがまだ13歳ですって!?
担力が見えるなんという演技力!
茶々も白鳥玉季ちゃんも偶然にも同じ13歳なんですね。
母が待ち続けて来なかった「嘘つき」家康に復讐するため、秀吉と組むという「天下取り」に自ら駒を進めた茶々。
でもね、目の前にいる秀吉は、2人の父を殺した張本人なのよ!
ちょっとモヤモヤする感じもありますが、この強かさ・・今後大好きなキャラクターになりそう♡笑

気がつけば、三河・遠江・駿河・甲斐・信濃の5カ国を有する大大名に登り詰めた殿。
本能寺の変の後、得をしたのは誰か、という点で、家康も黒幕の有力候補なんですよね。
今作は、本能寺の変を起こしたかったけど迷っているうちに明智光秀に先を越された、という描写でしたが、本当に実行していたら、光秀と同じように秀吉に負けて消え去ったかな。
三河武士たちは朝廷工作とか得意そうではないし、味方してくれる有力武将もいないし。
明智が信長を討った結果として、(北条と戦をしましたが)領国が増えて、織田の支配下から抜け出せて、家康は良いことづくし。
伊賀越えも後世の創作と言われることも多く、あやしいのは確かなんですよね。
でも私は「どうする家康」の本能寺の変は好きです!
やれたからやったのみ。
案外、こういうシンプルなことが真実なのかもしれませんね。

来週は家康と秀吉、唯一の直接対決の小牧・長久手の戦い!
野心しかない、人の心をつかむ天才・秀吉vsようやくタヌキへ化けられるようになった殿。
優秀な2人の大きな差は「欲の強さ」な気がします。
まだ殿には迷いがあるな。

写真は、柴田勝家・お市の方夫妻が自害した北ノ庄城跡に建つ柴田神社。

2023.08.01
第29回「伊賀を越えろ!」感想

家康三大ピンチのうちの最大の一つ・伊賀越え。
近年の大河では、ちょっとしたコント枠のようになっていましたが、「どうする家康」の伊賀越えは殿の成長を感じられてすごくよかった・・!

まずは信長さま。
炎の中を歩いていった本能寺ラストでしたが、首が見つかっていない≒信長が生きている可能性がある。
このことが、多くの武将たちが光秀の側につくことを躊躇させたんですね。
信長の首こそ次の天下人になるのに必要であったのに、それを見つけ出せなかった光秀。
まさに、信長が首を渡さなかったからこそ家康は生き延びたんだよね。
死してなお愛する弟・家康を守る信長、、愛!

服部党が取ってきたわずかな食料を分け与えた殿。
これ、一向宗から一方的に取り立てを命じてた頃を思うと、本当に成長していますよね。
自分も空腹だけど一口だけかじって、大鼠に食べるように薦める優しさ。
三河一向一揆のときは、自分はたらふく食べていた記憶。
人としてちゃんと成長し、国主としての器を見せた良いシーンでした。

そしてここで本多正信登場!
正信は伊賀越えに同行していたという資料もあり、不確かな史実をうまく取り入れて面白いです!
「信長の首が出ていない」と重要な情報を与えた正信も、殿がどんな答えをして、どう切り抜けるか見てますね。
絶対助けたい!というよりも、殿好きだけど、助ける価値はあるかな?って試してたように感じました。
助けようとも殺そうともしていないけど、まぁ殺されるならそれまで、というこの時代のクールさ。
というか、三河武士がかなり異質なんですよね。
裏切りや主君を変えるのは当たり前のこの時代で、彼らの仲間意識・忠誠心・剛直さ・・こんな三河武士を束ねていた家康はやっぱりすごいのかもしれない笑
それにしても、マツケンが出てくるとガラっと雰囲気が変わりますね~!
すごい俳優さんだなぁというのと、この正信と実直な三河武士が仲良くできるわけがない笑

「徳があれば天がわしを生かす」と言っていた殿は、百地丹波相手に、損得の得を示して、恩を売らせた。
徳じゃなく得。
正信がもたらした「信長の首が見つかっていない」という情報の重要性を即座に理解し、存分に利用した殿。
未熟な時代をじっくり描いたからこそ、こういったことができるようになった殿に驚きます。
人徳ではなく損得で人を動かし、恩を売らせて利を取る、こんな芸当できるようになってしまったのですね、と、瀬名が生きていたら言いそう。
神の君、偉大なる狸親父への第一歩はもう踏み出しています。
でも、穴山が家康を名乗り身代わりとなっていたこと・・殿の徳でしかないですね。
ずっと、裏切り者というイメージがついていた穴山梅雪ですが、今回の大河で忠義の臣として死ねたこと、武田好きとして嬉しいです。

家康の成長がよく見え、皆に愛され皆を愛しているというのが深く分かる回でしたが、最後にもっていったのはムロ秀吉・・
こわかったーーーー
信長の首が取れなかったから、天下を取れなかった光秀。
その光秀の首を取ったから、天下へ駒を進めた秀吉。
さぁ、今作最大のヒール・秀吉の本格始動です!
\待ってました/\直接対決が楽しみ~/\馬鹿し合いも楽しみ/
怒りのお市様とともに、秀吉にぎゃふんと言わせ隊に入ります・・!←そんなの実在しない笑

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